2010年5月2日日曜日
コセイガイインコ:まばたきする鳥
● コセイガイインコ Scaly-Breasted Lorikeet
通常、鳥はまばたきしない。
まばたきしないというのはマブタをもたないということにもなる。
マブタを持つ生き物は目を閉じて、つまりマブタを下ろして光を調節する。
マブタを持たない鳥は目玉の後ろに光量を調節する装置をもっているということになる。
マブタを持つ鳥の典型はフクロウで、これは目をつぶる。
このコセイガイインコ(俗称:グリーンロリキート)だが、マブタがありまばたきする。
上の写真はマブタが半分目玉を覆ったところ。
なかなか、野鳥のまばたきを観察するのは難しい。
では、その様子をじっくり見てください。
サイトから。
『
Companion Parrot Page 遊び6「まばたき」
http://www.interq.or.jp/red/raitef/topic_a12.html
攻撃者と思われる動物に対して、インコは目をそらさず、まばたきもほとんどしません。
また、攻撃する方の動物も目標を前に目をつぶるようなことはしません。
自然界において仲間でない動物とにらみあうのは、まさに食うか食われるかの、緊急事態なのです。
見つめあうコミュニケーションを確立して行く時に、もしも鳥がとても怖がっていたならば、あなたが見つめている間はまばたきをしないでしょう。
そんな時に人間のほうからインコにするまばたきは、相手を襲わないという意志表示と同時に、インコを信用しているというボディ・ランゲージになります。
インコが同様にまばたきを返してくれたなら、相互の信頼関係が育ちつつあるのです。
インコがまばたきをしたら、こちらもまばたきを返してあげましょう。
短いまばたきには短く、長いまばたきには長く。動作のシンクロ(一致)は心のシンクロをも誘います。
余談ですが、これを逆手にとって、問題行動を起こした時にその鳥に向かってまばたきをせずにじっと見つめることによって不快感を起こさせ、矯正するという方法もあります。
もちろんこれはすでに人間とインコの間にある程度の信頼関係ができあがった間柄でできることです。
』
[◇ 2010-05-05]
● Scaly-Breasted Lorikeet
「波模様胸縞ロリキート」ということだが、英名は胸の模様に焦点を合わせている。
背中に注目すれば俗称「グリーン・ロリキート」で通る。
和名は「コセイガイインコ」
セイガイとは「青海」である。
ゆりかもめの駅名にあるのは「青海駅:あおみえき」。
レインボー・ロリキートは「五色青海インコ」
「青海」の意味は「すがすがしく、優れたさま」ということらしい。
青海波というのがある。
「せいがいは」と読ませる。
雅楽の一つになるという。
そのときの舞手は「青海の波模様を染めた服を着る」とされている。
その模様が下記のもの。
ポピラーな模様の一つである。
この鳥、クリーク沿いではほとんど見ることはない。
過去1年ほどでたった1回だけ。
がこのところ、よく出会う。
ある木に小さい実りなじめて、これを求めてよってくるからである。
ということは、この期間だけ見られる「期間限定鳥」ということになる。
この鳥のキャッチフレーズは、
「
怖れを知らない子どものように!
」
じっくり近寄っても逃げない。
よって、いい写真が撮れる。
マグパイもこの距離まで入っても逃げないが、立ち止まるとサーと離れる。
危険を感じるのであろう。
がこの鳥は1mほどのところで立ち止まり、カメラを向けても知らん顔でいる。
数十センチまでカメラをもっていっても大丈夫。
警戒心がないのか、それとも人なつっこいのか、わからない鳥でもある。
おかげで写真はばんばん撮れるので、安易にシャッターを押すと際限なく溜まってくる。
しかたがないので1回見たら消す。
その繰り返し。
前は餌付けしていたので、いつも見られたが、こでは木の実のなるこの時期のみなので、その間ちょっと構えて撮ってみようと思っている。
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